天気の子:感想  強烈に我を通す男の物語 異論は認める!?


天気の子を見てきました。新海誠監督の作品は起承転結がしっかりしているので物語として見やすいのが良いですね。感想としてはミクロ的に見ればハッピーエンドでマクロ的に見ればバッドエンドなお話でした。私はこの終わり方で良いと思いますが、受け入れられない人は絶対出て来る終わらせ方でした。これ以降はネタバレを含むので見る前に余分な情報を知りたくない人は立ち去ってください_(._.)_






天気の子は世界を変えようとも自らの我を押し通して大事な人を取る物語と言えるでしょう。聖闘士星矢~ロストキャンバス~の黄金闘士デフロフスを思い出しましたw
そう言うと友人に何とも言い難い不思議な顔をされたので割りと少数派な意見かもしれないww
色々有って最後にヒロインを犠牲にして世界の調和を護るよりも東京を犠牲にしてヒロインを連れ帰るわけですが。水没した東京を見て、その上でヒロインに僕たちは大丈夫と言い切る主人公が強いです。デフロフスさんの言っていた強烈な我を感じました。その後の話が少し気になりますね。陽菜が最後祈ってるの見ると晴れて欲しいと強く思っていそうですしね。再開してからも大変そうな二人ですが面白かったです。
天気の子の世界では積乱雲の中に居る存在と契約をして、関東を今の形にしていった様なのですがその契約は人間側が殆ど覚えていない状態で、陽菜がたまたま契約の人柱に選ばれた事から話が始るのですが、人間サイドが維持する努力を怠った(天気の巫女などの話を含めて社会として継承されていない)のを、偶々人柱に選ばれた人間が犠牲になってくれて世界は続くというのを期待し続けるのはそれを要求するのは何か違う気がするのですよね。
自らを犠牲にして世界を護る選択をした人の意思や覚悟は尊いと思いますが、何の関係も無かった人が巻き込まれて誰にも知られずに犠牲となって世界が続いていく話には疑問を感じる派なのでこのヒロイン優先の終わり方を余り不快に感じていないです。



パンフレットでオリンピックで東京が様変わりする前に東京が変わる話を書きたいと監督が書いているのですが、それを読んで変わる前の世界を感じること自体が難しいなと思いました。地方に住んでいる身では東京が今どんな風に変わっているかを感じることは困難です。私にとってはオリンピック前もオリンピック後も東京は東京でしかないのですから。
また、世界が変わるのは思っているよりも頻繁であるというのもです。パンプキンシザーズ96話:不可逆文明(19巻収録)を思い出しました。
通信という分野に限っても近代に入って3回は世界が変わっています。手紙しかなかった時代に電話が登場した時、電話の時代にインターネットが登場した時、スマートフォンが登場した時で世界は大きくその有り様を変えているのですが自覚した人は殆ど居ないと思います。手紙も電話もインターネットも無くなっては居ませんが、手紙しかなかった時代の手紙は無くなり、手紙しかなかった世界は滅びています。監督は若い人達に世界の変化を感じる機会があるのを伝えたいのかもしれませんね。
天気の子の作中の人々は変わってしまった東京に適応して生きていますが、変わった後で生まれた人間にはあの東京こそが日常になるのでしょう。スマートフォンが生まれたときからある若者たちのように。


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